なぜ、日本人は餅を食うのか。
なぜ、日本人はフグを食うのか。
なぜ、日本人は鳥刺しを食うのか。
食いしん坊だからです。
パクチーを爆盛りにしたり生卵とか魚食ってcrazyといわれる。だって本当はhungryだから。基本節操がないのである。美味しいならいいよねの国民性って凄い。
そんな国に生きていて解せないことがある、この国、硬いクッキーだけは全然流行らないのだ。
おかしいだろ、餅だのこんにゃくゼリーだのでそれなりの被害が出ているのに販売中止になったりはしない国だぞ。
もしかして食感よりも喉越しを優先するからみんな噛まないで喉詰まらせてんのか?俺は讃岐うどんも好きだけど、稲庭うどんも美味いと思うよ(何の話?)
硬いプリンは過激派がいるが、硬いクッキーはあまり聞かない。きっと興味がないのだろう。多分缶が可愛い方に意識がいっている気がする。もちろん、味はみんな美味しいが、俺は食感を諦めたくないのである。
硬いクッキー!みたいな記事を読んでみて実際買ったとしてもサクッ☆みたいな感じで終わるのである。歯が欠けちゃうかも!wみたいなコメントがついていたおからクッキーだってあ、まぁ、うん、みたいな感想で終わる。苔が爆萌るまで生きろみたいな歌を国歌にしてる民族の感想の解像度などこんなものなのだ、ボケが代。
いうまでもないが製品説明で「サクッと焼き上げました」は地雷である。
そんなこと言ってたらビスケットを勧められた。
確かにクッキーは海外だと柔らかめのジャンルらしい(一番の腑抜けはサブレ)
ならばビスケットに希望を持ってもいいのかもしれないと、数品実食。
うーん…
うん、うん、まぁ…
ああ、うん……
うん……うーん……
クッキーとさほど変わらねえ硬度だ。
ポケットに入れて叩いたら割れるわ。
なお乾パンはトライ済みである。普通にうまいので万一のことも考えおやつついでストックはしておくことにした。災害時に食める力はそんなに強くないはずなので、そもそも乾パンが異様に硬いわけはない。カリッとする。うまい。
もしかして硬いのは量産が難しいのだろうか。そんな諦めで手に取ったのはこれ
惜しい…!あと、1.2か1.1倍固ければ…!
アイシング用のクッキーらしいけどしっかり甘みもあり、そのままで全然おいしいクッキーです。量産するとなるとこの硬さが限度なのかもしれない。これより硬いクッキーをご存じでしたら教えていただきたい。切実に。
そしてこれだけ固いクッキーを求めているとやはり言われることがある。
「クッキーってそもそも固くなくない?」
硬いクッキーを知ってるからこんなに求めてるにきまってるだろ。囀るな。しかしこの市民権のなさを見るに、本当になじみのないものなのだろう。無印には助けられているが理想には少し及ばない。
ここでいう理想というのは家で作った手作りクッキーを差す。
今マザコンって思ったろ。否定しないがクッキーは自分でも作れるようになった。だってみんな腑抜けみたいな硬さのクッキーしかないからな!!(半ギレ)
しかし手作りが面倒なのは純粋な事実。だから母は俺や妹が成長するにつれ作らなくなったし、実際たまにしか焼きたくないのもある、そのコストを市販に委ねたくて探しているのだけど、苦しい旅だ。
ここで、そのレシピを残す、検証してほしいのだ。
もちろんオリジナルではなく、母が嫁入りの時に持参したレシピ本のレシピである。
著作権的にどうなの?という感じはあるがもう復刊が絶望的なのでざっくりと書くという形で見逃してもらいたい。それに、実際の本は写真付いててわかりやすいから、そういった付加価値を排せばまあ、ぎり、ぎりな気がする。
この本のレシピから引用しているということは重ねてお伝えさせていただく。
クッキーの種類としてはアイスボックスだ。
★生地 25~30個程度
バニラ生地
小麦粉 220g(ふるっておく)
砂糖 110g
バター 110g
卵黄 一個
バニラエッセンス 小さじ1/4
ココア生地
小麦粉 200g(ふるっておく)
砂糖 110g
バター 110g
卵黄 一個
バニラエッセンス 小さじ1/4
ココア 25g(ふるっておく)
おほお~^カロリーの化け物なんじゃあ~^
なおお菓子作りは化学なので雑に測るのだけは本気でやめろ。メシマズは少々とかわかんないからごはんつくれない~とか舐めたことを抜かすが、じゃあお前全部しっかり測って変なアレンジ加えてねえんだろうな。
失礼、メシマズという名の料理めんどくちゃい駄々こねモンスターへの憎しみがあふれてしまいました。続けます。
★作り方
1.ボールにバターを入れ、白っぽいクリーム状になるまでよく混ぜる。砂糖を二回振るうか塊を指でつぶし一度に加え滑らかになるまで混ぜる。卵黄を完全にバターになじむまで混ぜ、バニラエッセンスを加える。
2.もう一度小麦粉をふるいながら混ぜ合わせる。ココアの場合はここでココアも一緒にふるって混ぜる。手で全体を混ぜていく。このとき、捏ねないこと。
※なおココアでなく抹茶でもいいらしい。分量も同一。
3.ボロボロとしてきたら軽く抑える程度に空気をぬき一塊に。これを棒状に伸ばしていくが柔らかすぎるようなら一度冷蔵庫で冷やして固くし、成形しやすくする。
※ここから先、のの字にするか、プレーンで焼くか、マーブルにするか、市松にするかは個人の自由である。
ココアにアーモンドスライスを入れたいようなら50g程度を混ぜると良いそうです。
マーブルを作りたいならココア生地は少量がいいそうなので余りを利用するといい感じになるかもしれない。
クッキーは市松派なのでここから先は市松の作り方になる、焼き方、厚み目安は変わらないので、そこは個々人好きなバリエーションにしてほしい。
4.ココア、バニラ生地を幅3㎝、高さ2~2.5㎝程度の長方形にする。片方の生地に卵白を薄く塗り、もう一方を重ねる。空気が入らないよう少し全体を押してしっかりくっつける
5.この状態のものを濡れぶきんでくるんで包丁で切りやすいように少し冷やす。重ねたものを半分に切り、組み合わせて市松模様にする。つなぎ目は卵白をぬりくっつける。これをしっかりラップで包み3~4時間寝かす。
※俺は濡れぶきんでなくラップで包んで冷蔵庫に少し入れている
アイスボックスのいいところはいつでも切って焼けること。この段階でもう疲れたら明日に焼くでもいいし、半分だけ焼いてもいい。まあ早めに生地は使ったほうがいいとは思うけどね。
6.固まったものを4~5㎜の厚さに切り、150~160度のオーブンで15~20分焼く
以上だ。なお焼けてすぐはふにゃっとしてるのでしっかり熱が引いてから食べてほしい。さすがにそんな食欲モンスターはいないと思いたいが、出来立てから置いたほうがクッキーはおいしい。
いやあ…このレシピのクッキーが一番うまいんだが、すごい、手間…!
無印の作れるシリーズでアイスボックスがあるらしいが、あれで焼いて硬さがどうなるか。この工程を省いてほどほどのものになるのならうれしいが、検証はしたくても暑いときはクッキーの口じゃないし、もう少し涼しくなってからだ。
とにかく、少しでも固いクッキーというか、サクッ、ほろっでないクッキーの良さを知ってほしいのだ。日本なんだから、おいしいにいろんなバリエーションがあってもいいじゃないか。何度もこれなら!という淡い期待を抱いては現実に負けているので、いよいよ悔しい。
あーーー流行らねえかな、固いクッキー。
あ。スノーボールとカントリーマアムは好き。
あれはクッキーというか、スノーボールとカントリーマアムっていうジャンルだから。